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執筆者の写真ヘル丸

岡本洋平からの【お知らせ】

この度岡本洋平は、「舌」及び「中咽頭」の癌、との診断を受けました。まず初めに、共に初期のものであり、転移もございませんのでご心配には及ばないことをお伝えします。


かつてのステージ4リンパ節転移という重篤な下咽頭癌の治療、その後の経過観察を経て恵まれたことに根治の運びとなり8年弱、日々その再び与えられた生命と喉と共に"生きること"の意味をいつも考えて参りました。そして、この病気と向かい合うには何より「心の在り方」が大切であり、すなわちそれはこの人生そのものに通ずる、ということを僕は少し学びました。


さて、再びこの病気と付き合うことになったわけではありますが、今この心に恐怖や不安は一切ありません。ただ粛々と自分の身体の訴えをよく聞き、自分の病気に責任を持ち、引き続き自分なりの共存方法をこれまでと変わらず貫き、根治を目指す所存です。


今回も前回と同じく口腔部であるというのは、以前の治療で受けました当時の病状に即した必要量の放射線治療の後遺症による可能性も否めず「ある程度の確率で致し方ない」というのが僕の信頼の寄せる医療チームの見解です。何より今生命も声もあることがそもそも奇跡のようなものなのですから、それは受け入れるべきことだと思っております。


今回再発ではありませんが非常に近い部位ですので治療方針の決定には医学的な精密さと僕個人の深い思慮が必須でしたが、幸いなことに定期検査での早期発見につき、まだ充分に猶予があるということを活かしまして、相応の時間をかけて最善の治療法を模索して参りました。そしてここに治療方針も定まり、実行に移して行くにあたり、この度ご報告をさせて頂いた次第であります。


皆様におかれましては急なことと驚かれるとは存じますが、まずは2/8より都内病院にて1〜2週間の入院をし、標準治療を開始して参ります。現状の流れと致しましては、まず舌患部の手術、退院後余裕を持ったスケジュールで中咽頭の機能温存を目的とした治療、という形になるかと思います。


癌である、という事実には何ら変わりはありませんので、絶対に、はもちろんあり得ません。でも僕はこれを闘病と呼ぶつもりはありません。僕がより僕らしさを見つけ、この先もさらに力強く生きて行くための通過点に過ぎないのだ、と思っております。ですので、くれぐれも皆様も皆様のまま、ご心配などなさることなく毎日を大いに楽しんでいかれることを心より望んでおります。


皆様の前で歌うことはまたしても(笑)おそらく少し先になってしまうことだけが心苦しく思いますが、今の僕には地元であります茅ヶ崎に設立致しましたスタジオ「NOVZO」という新しい守るべきものもあります。こんな時でも音楽や表現の場が僕を遠ざけないなんて、僕は本当に幸せ者です。こちらに関しましては何ひとつ変わることなく全ての想いを注ぎ込み、現場レベルで動いて行きますので、応援のほど、スタッフ一同何卒よろしくお願い申し上げます。


最後に、さて言葉というもので一体どれだけ皆様にお伝え出来たかは自信がありません。


ただ僕はもちろん、家族も含めこの事を決して悲観的に捉えていないことだけはご理解頂けると幸いです。僕はまた何事もなかったかのように戻って来ることをお約束致します。


長くなりましたが、皆様にこれからもたくさんの幸せが訪れることを心よりお祈り申し上げます。


また、笑顔でライブで、そしてNOVZOでお会いしましょう!


2024/2/6

Hermann H.& The Pacemakers

STUDIO NOVZO CHIGASAKI

Sāgaraka

岡本洋平

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